サービス・支援(他、施設名など)
武蔵野市立第四中学校・いぶき学級
サービス・支援詳細
平成28年度教育課程(群咲学級)
1 教育目標
(1)学校の教育目標
人権尊重の精神に基づき、心身共に健康で、人間性豊かな生徒の教育を目指す。また、生涯を通じて主体
的に学ぶことのできる基礎を培う教育の視点にたって、次の目標を設定する。
○ 進んで学習しよう
○ 力をあわせて働こう
○ 励ましあって身体を鍛えよう
(2)特別支援学級の教育目標
心身をととのえ自主的に行動しよう
○ 身のまわりのことをととのえる
○ 自分から進んで目標にむかって努力する
○ 仲間と力を合わせる
(3)学校、学級の教育目標を達成するための基本方針
ア 自他を敬愛し、自然や他者と共生していく心と態度を培う。
○ 人権教育の推進と特別支援教育の推進
○ 豊かな人間性・社会性を育成するための、共生を基調とした道徳教育の充実
イ 進んで考え、適切に表現し、自ら伸びようとする態度と能力を育てる。
○ 基礎・基本の定着と思考力・判断力・表現力等の育成
○ 学習意欲の向上と学習習慣の確立を志向した指導方法や指導形態の工夫、改善とその実施
○ 言語活動及び読書活動の充実
○ 総合的な学習の時間の内容の改善及び体験活動の充実
ウ 生徒が心身ともに健康で活力ある生活を営むための、健康の促進と安全についての理解を図る。
○ 健康な生活を送るための基本的な生活習慣と心身の健康の基礎の育成、及び食育の推進
○ 安全教育(生活安全・交通安全・災害時の安全)の推進と危険回避能力の育成
エ 今日的な諸課題の解決に向けた資質や能力を伸長する。
○ 武蔵野市の知的・文化的環境を生かし、各教科や総合的な学習の時間、道徳、特別活動において、
地域の教育力を生かした地域人材の積極的な活用や地域の施設との連携による、自分の住んでいる
地域に焦点をあてた市民性の育成
○ 国際理解教育、環境教育の推進、コミュニケーション能力や環境保全の態度の育成
○ 無線LAN及びICT 機器の活用を推進し、各教科や総合的な学習の時間においてコンピュ ータや
情報ネットワークを活用した情報を選択する能力の育成と情報モラル教育の充実
オ 小・中の連携を深め、義務教育9年間を見通した指導の工夫改善を図り、生徒の社会性を育み、
社会の中で自己実現できる力を育てる。
○ 小中連携による発達段階を踏まえた学習指導の工夫と改善
○ 関係小学校、家庭、地域社会との連携をより深めた生活指導や進路指導の充実
○ 多様な交流共同学習、体験学習を通した社会生活に活かせる能力や態度の育成
カ 生徒一人一人の教育的ニーズを把握し、適切な教育や指導を図り、生活や学習上の困難を改善、
克服する力を育てる。
○ 生徒の興味・関心や保護者の要望を踏まえ、一人一人の発達段階や障害の状態、特性に応じた
個別指導計画及び学校生活支援シート(個別の教育支援計画)に基づく計画的・系統的な指導の推進
○ 校内研修の充実による生徒理解の推進と指導方法の検討と改善
キ 家庭や地域と連携した質の高い教育を行うために、学校評価の結果を教育活動に反映させる。
○ 自己評価や学校関係者評価をもとにした、年間計画の作成
○ 家庭、地域社会との連携及び地域の教育力を生かした教育の推進
2 指導の重点
(1)教科、道徳、総合的な学習の時間、特別活動、自立活動
ア 各教科
○ 日常生活の身近な事柄に関連付けた学習を通して、将来、必要となる基礎的基本的な知識や技能、態
度などを自発的、意欲的に身に付けさせる。
○ 日常生活の身近な事柄に関連付けた学習を通して、市民の一員として権利や責任について考えさせる。
○ 生徒一人一人の理解度に応じた小集団での指導を行い、習熟度に合わせた内容、方法の工夫、改善を
図る。
○ 記録すること、考えを説明、発表することなど、言語に関する能力を高める工夫を行う。
○ 特別支援学級と通常の学級の教員による授業交流を行うことによって、共有できるノウハウを生かし
授業における教科指導の充実を図る。
○ 室内温水プールを利用して年間を通して水泳指導を行い、健康の保持増進、体力及び技術力の向上を
図り、生涯にわたって水泳やスポーツに親しむ意欲や態度を育てる。
○ 持久走及び読書の特設の時間を設け、一日のリズムを作ることにより、学習意欲や集中力を高める。
○ 無線LAN及びICT機器を活用し、各教科において視覚的な情報を有効に利用するとともに、調べ
学習等で機器の操作方法や情報を選択能力を養う。
イ 道徳
○ いのちを大切にする心や思いやりの心、基本的生活習慣をはぐくむため、道徳の時間をはじめ、学
校の全教育活動を通して豊かな道徳性の育成を図る。
○ 生徒の理解度に合わせ、身近な事象を具体例として取り上げるなど体験的、具体的な学習を行う。
○ 道徳の授業公開及び地域懇談会(道徳授業地区公開講座)を実施し、家庭・地域社会と連携を図る
とともに、家庭・地域の教育力を生かした道徳教育を推進する。
○ 教師と生徒及び生徒相互の信頼関係の上に立ち、心豊かな人間としての生き方の自覚を深める。
ウ 総合的な学習の時間(名称:群咲タイム)
○ 地域の特色や歴史を知る活動や福祉体験活動等、生徒の興味・関心等に基づいた身近な体験活動を充
実させる。
○ 情報社会において適切な行動をとるための基本となる考え方、態度及び情報モラルの育成を図る。
○ 無線LAN及びICT機器を活用し、情報手段を適切かつ主体的に利用し、情報を選択、活用する能
力を育てる。
○ 情報社会に対応するため、キーボード等の基本的操作を身に付け、校外行事等の調べ学習等、自ら
機器の操作方法を学び、積極的に活用する。
○ 職場見学を通して、働くために必要な態度を知り、自らの課題を考えさせる。
○ 知的障害、発達障害について学校内での理解啓発に努め、その上で通常の学級、いぶき学級との交流
を深める。
○ 多摩地区特別支援教育研究会主催球技大会、マラソン大会、劇と音楽の会などの連合行事を通して他
地域の特別支援学級との交流を深める。
エ 特別活動
○ 委員会活動、係活動、班活動などを通し、自主的活動の方法を学ばせるとともに、社会性や豊かな人
間関係を育むよう努める。
○ 体験的活動及び学級行事を充実させ、学校生活をより豊かなものにする。
○ 着衣水泳教室や避難訓練を行い、災害や緊急時に自分の身を守る手段を学ぶとともに、適切な行動
をとるための知識や技能を身に付けさせる。
オ 自立活動
○ 生徒の心身の発達や障害の種別、程度を考慮し、他の人と関わる力の向上、情緒の安定を図る指導に
努める。
○ 生徒一人一人の能力を引き出し、障害に基づく種々の困難さに立ち向かう勇気や主体的な生活態度を
育てる。
○ 一定時間整った姿勢を保持できるよう身体の使い方の基礎を身に付けさせる。
○ 個別指導計画に基づき、学校の全教育活動を通して扱うとともに、日常生活の指導及び作業学習の中
で体験的に学ぶ機会を設ける。
(2)生活指導
○ 日常的なあいさつや時間を守ることなど、基本的な生活習慣の徹底を図る。
○ 社会参加のため、日常生活内や交通機関利用時のルールやマナーに関する事項については各家庭
と連携して習得できるように指導する。
○ 生徒自身が心身の著しい変化を感じる時期であるため、情緒の安定や異性との関わり方などについ
ては個に応じて適切に行い、互いに人格を認め合い、尊重しあえるように指導する。
(3)進路指導
○ 学校施設を有効に活用して作業学習の充実を図ることで、キャリア教育として働くことの大切さを
知るとともに将来の自立へ向けての基礎づくりをする。
○ 中学校卒業後の高等部での学習をイメージし、作業学習の学習内容を設定する。
○ 発達段階に応じて、自分の将来を考える力を育てていく。
○ 職場見学等を通して、自己にあった進路選択をできるようにする。
○ 多様な進路希望に応えるため、保護者との連携を図り、発達段階に応じて計画的に指導する。
(4)教育目標達成のための特色ある教育活動・その他の配慮事項等
ア 特色ある教育活動
○ 関連する医療機関や放課後の活動施設等と連携し、個別指導計画や学校生活支援シート(個別の教
育支援計画)を作成し、一人一人の生徒の実態に応じた指導内容・方法の工夫を計画的、組織的に行
う。
○ 恵まれた体育施設を活用し、健康の保持・増進や基礎体力の向上、また根気強さを育むために、持久
走や水泳などの運動を継続的に行う。
○ 水泳指導の充実により、生徒一人一人の自信を高め、生涯にわたってスポーツに親しむ基礎を養う。
○ 委員会活動や給食、学校行事等を通して、通常学級との交流を充実させ、相互理解に基づく人間関係
の育成を図る。
○ 移動教室において活動内容の充実を図り、意欲的・主体的に学ぶことができるような学習指導を行う。
○ 市内小学校特別支援学級とのもちつき会や小中交流共同学習を充実させ、自らの役割に責任をもって
行うことや小学生に優しく接することなどを通して、積極的に集団に関わる態度を育てる。
○ 通常の学級と連携し、共有できる指導方法を教育活動の中で活用する。
○ 学級の畑等の学校施設を有効に活用して職業観や勤労観を養い、卒業後を見通したキャリア教育の充
実を図る。
○ 授業における無線LANやICT機器の活用を推進する。インターネット等を活用して校外学習や宿
泊行事へ向けての調べ学習など、情報社会において適切な活動を行うための基本となる技能や表現、
考え方、態度及び情報モラルの育成を図る。
○ オリンピック・パラリンピック教育として、運動・スポーツへの興味・関心を高め、基礎体力
の向上や保健増進を図るとともに、世界の国々の歴史・文化・習慣を学ぶことによって、国際理解を
深め、平和を愛する心情を育てる。
○ 火曜日、水曜日の1校時に読書もしくは持久走と日常生活の指導を合わせた時間を設定し、学習意欲
や集中力、基礎体力を高める。
○ 各学期の期末考査に面接と作文の時間を設け、他者とのコミュニケーションや自己の考えを表現する
能力の充実を図る。
イ その他の配慮事項
○ 視覚的情報の活用や予定を事前に知らせて活動の見通しをもちやすくする等、自閉症の障害特性を考
慮した指導を行う。
○ 一人一人の障害の状態に合わせ、情緒の安定を図るとともに、不安定になった場合の手立てとして
別室を用意するなど、環境を整える。
○ 市内外の学校関連行事や地域の催しに積極的に参加し、他校や地域の人々との交流を深める。
○ 災害時において、自分の身を守るための適切な対応がとれるよう避難訓練を行うことによって日頃か
らの防災意識を高めるよう指導する。
第3表の1
学校名 武蔵野市立第四中学校
(群咲学級:知的障害)
3 学年別授業日数及び授業時数の配当
(1)年間授業日数配当表
月
学年
4 5 6 7 8 9 10 11 12 1 2 3 合計
1 17 19 22 14 0 21 20 20 16 17 20 17 203
2 18 19 22 14 0 21 20 20 16 17 20 17 204
3 18 19 22 14 0 21 20 20 16 17 20 13 200
備
考
・1年生は入学式が4月7日のため1日減
・3年生は卒業式が3月17日のため4日減
・土曜日の学校公開4日間、4月23日、7月9日、9月24日、1月28日は振替休業日をとらない。
(2)各教科、道徳、総合的な学習の時間、特別活動、自立活動の年間授業時数配当表
① 各教科
学年
教科
1 2 3
各
教
科
国語
社会
数学
理科
音楽
美術
保健体育
技術・家庭
外国語(英語)
知
的
障
害
者
で
あ
る
生
徒
に
対
す
る
教
育
を
行
う
特
別
支
援
学
校
の
各
教
科
内 容 1 2 3
国 語 読む、聞く、書く、話す、漢字等 116 117 113
社 会 生活に即した地理、歴史、公民等 41 41 40
数 学
四則の計算、時間・時刻・長さ、お
金等 102 102 99
理 科 自然の仕組みや働き等 32 33 32
音 楽 歌唱、合奏、鑑賞等 104 104 101
美 術 絵画、工作、陶芸等 62 62 58
保健体育 水泳、球技、陸上競技等 155 155 150
職業・家庭 被服、食物(調理)等 66 66 64
外国語(英語) アルファベット、あいさつ、会話等 35 36 34
小 計 713 716 691
②道徳、総合的な学習の時間、特別活動、自立活動
内容・学年
領域等
内 容 1 2 3
道徳 学校生活のルールに基づき、道徳的な心情、
判断力、実践力を養う。
35 35 34
総合的な
学習の時間
交流を深める学習や情報集団の活用などを
行う。
72 72 70
特別活動 集団活動に向けての話し合いを行う。 50 53 48
自立活動 心理的な安定、人間関係の形成、身体の動
きに関する指導を中心に行う。
27 27 26
小計 184 187 178
③ 各教科等を合わせた指導
内容・学年
指導の形態
内 容 1 2 3
日常生活の指導
着替え、服のたたみ方、持ち物の管理、
清掃、朝の会、マナーの学習等
50 50 47
生活単元学習 学校行事、学級行事、合同行事、季節の
行事等の事前事後学習
66 66 84
作業学習 農作業、園芸、木工、清掃、室内軽作業 41 41 39
小計
157 157 170
(3)年間総授業時数
学年
1 2 3
年間総授業時数
(①+②+③)
1054 1060 1039
備 考
ア 1単位時間
○各教科、道徳、総合的な学習の時間、特別活動、自立活動、各教科等を合わせた指導
は50分とする。
○火曜日、水曜日の1校時は日常生活の指導と教科を組み合わせて1単位時間とす
る。
イ 特別活動
○週時程の工夫を行い、振替休業日なしの土曜日の学校公開を年4回設定することによ
り、生徒会活動の時間を確保する。
○火曜日と木曜日は委員会活動の指導の時間に充てる。
ウ その他
○月曜日が休日となる週の木曜日と金曜日の週時程の工夫により道徳の時間を確保する。
○終業式に学年集会等を行い、終業式前日の授業を確保する。
○保護者会を土曜日の学校公開日に行う。
○6月14日~24日、11月8日~21日(朝15分間)に読書旬間を設定する。